衣笠貞之助が監督、小国英雄が脚本を担当した、1946年製作の現代劇コメディ。鉄道建設の利権を巡り、二人の商売仲間が大阪の有力商人の協力を得て、姑息な越後屋に一泡吹かせようとする物語。 明治18年、大阪商人の仁太郎と三右衛門は箱根の温泉旅館で、逓信大臣に水戸‐宇都宮間の鉄道施設を申請した。大臣は案に賛成するが、鉄道建設には自分を嫌っている水戸当主の許可が必要だと言う。水戸藩主の弟である平喜一郎であれば当主の許諾を得ることができるが、当の平喜一郎は行方不明になっているらしい。仁太郎と三右衛門は、ライバルであり傲慢かつ姑息な越後屋を出し抜くため、たまたま旅館を訪れた苦学生を平喜一郎に仕立て上げ、越後屋を騙す計画を立てた。
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